北京の雑感
現在北京に来ています。来る前に気になっていた諸々の点について、実際にどうだったか書いてみます。
街並みについて
広大な故宮の周りを、ものすごく巨大なビルがびっしり取り囲んでいて、本当に壮観。スケールが違う。東京なんてしょぼくて比べものにならない。
オリンピックについて
急ピッチで準備中という感じ。会場付近の歩道は、整備途中の資材が無造作に積み上げられていたり、深い穴が掘りっぱなし(危険標識など一切なし)になっていたりする。
大気について
日本に比べれば汚れているかもしれないが、体感的にはそれほど酷くない。半日歩いたけど、服が黒くなるとかいうことは全然なかった。
公衆マナーについて
日本で言われているほど悪くない。少なくとも北京市街地では、痰を吐く人や行列に割り込む人はほとんどいなかった。
公衆トイレについて
駅前など、重要ポイントにある公衆トイレは非常に綺麗。裏通りのトイレになると、個室に扉がなかったりする。
交通について
交通ルールはあまり守られていない。クラクションが至るところで鳴っている。歩行者は、車が走る中を平気で横断していく。
サービスについて
サービス、接客のレベルは低い。ホテルの予約が正しく処理されておらず、満室で泊まれないと言われ、別のホテルに回される羽目になった。その他、釣銭を無言で投げてよこすなど。
物価について
地下鉄が2元(30円)、タクシー初乗りが10元(150円)なので、日本の1/5〜1/6くらいの感覚だと思う。一方で、ポッキーは8元、マクドナルドやケンタッキーのセットは25元もする*1。日本の菓子を食べたりマックに行ったりできるのは富裕層だけ。
ネット回線速度について
3つの場所からインターネットに接続してみたが、3箇所とも遅かった。64kbps程度。
ネット規制について
特定URLを表示または特定キーワードを検索すると、コネクションがリセットされ、数分間接続不能になる。
例えばWikipediaの場合、中文版はどこを踏んでもアウト。その他の言語は、記事によっては表示できない。天安門事件のページは日本語版や英語版がアウトの一方で、ドイツ語版が表示可能など、ちぐはぐ。
情報統制について
中国中央電視台のニュースを見たら、チベット問題について次のように報道していた。海外の視点とは180度違っている。
- 世界各国の中国擁護派要人の発言の紹介
- ラサに中国が建設した博物館の紹介(チベットと中国の同一性を示す歴史的資料を展示しているらしい)
*1:良く考えたら、国際的な統一基準で作ってるので高いのは当たり前かも。