ニュースの可視化サイト『Newsgraphy』を公開しました
日本のニュースを地図化して俯瞰できる『Newsgraphy』というサービスを作りました。
6月に公開して大きな反響をいただいたHatenarMapsの可視化手法を、Yahoo!のトピックスAPIから取得したニュース記事に適用して、いろいろと機能強化を施したものがNewsgraphyです。Mashup Award 4thにも応募しています。
追記(2008/9/26): 「HatenarMapsの可視化手法を適用」と書きましたが、これは二次元平面へのマッピング手法(Voronoi Treemap)のことで、クラスタリング手法は含んでいません。Newsgraphyは、Yahoo!で分類済みのニュースカテゴリ階層を使用しています。
ニュースの可視化と言えばnewsmapが有名ですが、newsmapよりも面白くて実用性の高いサイトを目指して開発しました。
以下、Newsgraphyの特徴と機能を紹介します。
自然の地形に近い領土の生成
HatenarMapsでは各々の領土が角ばっていて、地図というにはやや無機的な感じがしていたので、地形をフラクタル化してみました。かなり自然物に近い見た目になったと思います。
ちなみに、HatenarMapsの地形はこうなっています。
日付範囲のハイライト
カレンダーで日付の範囲を指定すると、その期間内に報道されたニュースの領土がハイライトされます。この機能を使えば、世間で注目されているトピックが時系列的に推移する様子を観察できます。
例えば、9月第2週のスポーツエリアはこんな感じですが、
色分けモード
いろいろな観点からニュースを俯瞰できるように、3つの色分けモードを用意しました。
分野
デフォルトのモード。領土をニュースの分野別に塗り分けます。
人・場所・組織
ニュースの見出しを形態素解析した結果から
- 特定の人物に関わるニュース
- 特定の(地理的な)場所に関わるニュース
- 特定の企業や組織に関わるニュース
を判別し、それぞれアイコンで表示します。緑が人、青が場所、赤が組織のアイコンです。
最後に
クローリングは今月9日から開始しているので、まだ情報が若いですが、今後半年、1年とデータが溜って地図が成長すれば、かなり面白いニュース傾向分析ができるようになると思います。
それでは、Newsgraphyをよろしくお願いします!