TOEICスコアを短期間で伸ばす方法を具体的に書いてみる
僕は勉強期間3ヶ月で、TOEICスコアを630から910まで上げたことがあります(2005年5月、旧制度TOEIC)。短期間でTOEICスコアを伸ばすためには何が必要か、僕の考えを書いてみます。
「TOEIC勉強法」が書いてあるブログや書籍を読むと、あれもこれもと総花的になっていたり、「時間術」などと英語と無関係の方法論まで持ち出されていたりしますが、そんなものは何の役にも立たないと思います。
TOEICスコアアップという具体的な目標があるなら、その対策も具体的であるべきです。できるだけ突き詰めて、問題を絞って考えるべきです。
コンピュータプログラムには「ここを突けばパフォーマンスが劇的に改善するけど、ここ以外をいくら弄っても大して改善しない」という箇所があって、それをボトルネックといいます。TOEICの勉強にもボトルネックがあり、僕は以下の2点だと思っています。
- ボキャブラリ
- 文法
本当の意味で英語ができるようになるためには、これ以外の勉強ももちろん大切です。でも短期間でTOEIC対策する場合、スコアとの相関が弱いので、やってもあまり効果がないと思います。
ボキャブラリと文法を集中的に鍛えることで、どの部分のスコアが改善するかというと、ずばりPart5(短文穴埋め)とPart6(長文穴埋め)です。「TOEICのスコアを伸ばす」などと漠然と考えず、「Part5とPart6のスコアを伸ばす」と考えた方がいいです。
ボキャブラリと文法について、もう少し詳しく書きます。
ボキャブラリ
高校レベルの語彙では勝負にならないので、TOEICの単語本を買ってひたすら暗記します。とにかく単語を覚えられれば良い話なので、どちらかというと毎日続ける根気が大切で、教材や勉強法にあまり優劣はないと思います。
文法
TOEICのPart5とPart6の文法問題は、バラエティに富んでいるように見えますが、実は数十程度のパターンに分類可能です。非常に重要なのは、毎回、このパターンが固定されているということです。TOEICでは、固定パターンから外れる出題はほとんどありません。よって、TOEICに出る文法パターンだけを集中的に勉強することが必要です。
ボキャブラリはどんな方法で勉強しても良いと書きましたが、文法に関しては、教材で極端に大きな差が付きます。TOEIC固有の文法パターンを、自覚的・意識的に教えてくれる教材を使うことが大切です。
長本吉斉さんという方の以下の書籍は、このパターン化が非常に徹底されていて、全く無駄のない素晴らしい教材になっていると思います。
- 作者: 長本吉斉
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 単行本
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- 作者: 長本吉斉
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 1995/09
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1995年の本なので、2006年以降の新形式TOEIC(Part6の形式が変更された)に対応していないのが残念ですが、今でも十分使えるはずです。